あなただけ見つめてる
約9時間のフライトを終え
付いた空港は、ロンドン・ヒースロー空港

「ついたな」

ここが、今日からあたしが住む国

もう、大我のことは忘れなくちゃいけない

飛行機を降り、手続きを終えたあたしとお父さんを
待っていたイギリスの男性。
いかにも、仕事ができますといった感じの服装でいて

「”おやおや。これは素敵なお嬢様でいらっしゃいますなぁ”」

「いえいえ。そんなことは。愛娘の春果です」

愛娘なんて嘘じゃない

「”おう。そんなお嬢様を私に下さるなんて光栄です”」


へ?

この人が、
あたしの婚約者?

なんか、裏がありそうな感じの人・・・

「そうですか」

「”初めまして。春果。私の名前は、ウィル。”」

ウィル?

「”ウィル・メイソンと申します”」

ウィルメイソン

「”初めまして。あたしは庄司春果と申します”」

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