あなただけ見つめてる

部屋に案内されたあたしは
やることもなく
することもなく

ソファーに座ってただただ、
ぼーっとしていた

「”入りますよ”」



「やはり泣いたのですね」

「!?」

何で・・・

「婚約は、しません」

え?

「おや。日本の空港で言ったといわれましたが?
”我々も黙ってはいないと”」

そんなこと言ってた・・・

「私も一応は弁護士なので」

へ?

そうだったの?

「早いうちに迎えに来てくださるそうですよ。
春果の彼が」

あたしの彼?

彼はいないけど

「大我だったらいいなぁ」

「そういう事は、俺に直接言え」

へ?
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