あなただけ見つめてる

翌日
隣を見ると、まだ寝ている隆二の姿

「隈、出来るほど寝てなかったの?」

いつもは、あたしよりも必ず早く起きてる隆二
それが、仕事があっても、なくてもだ

ピンポーン


こんな、朝早くから
ソロっと抜け出そうとしたものの

「え?」

あたしの服をつかんで離してくれない隆二

違う服に着替えて、玄関に行くと

「隆二様は?」
「まだ、寝ていますけど。
今日は、オフじゃないんですか?」

「いえ。今日は、仕事ですよ」

へ!?

「い、今起こしてきますねっ」

良かった。隆二の秘書さんが来てくれて
来てくれてなかったら、わからないままだった

「隆二。起きて」

「んっ」

「隆二っ仕事だって、秘書さん来てくれてるよ」

ガバッと起き上がった隆二

「み、お?」

??

「美緒がいる」

え?

「きゃあ」

腕を引っ張られたかと思うと、抱きしめられてしまった

「りゅ、隆二?」
< 147 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop