あなただけ見つめてる

結局、着いてきた隆二

「荷物持ってくるだけだから、ここで待ってて」

「”なんで、ビジネスホテルなんだよ”」

そう思っている隆二の願いは
美緒には届いてない_____

「お、お待たせっ」

「チェックアウトしてきたのかよ」

「うん。してきたよ?」

「はぁ・・・」

何で、ため息?

「美緒。帰ったら、お仕置き」

はい!?
何で!?

「あー、後は、毎食必ず俺に飯作って」

ご飯?

「燐には作ったんだろ?
なら俺にも作れるよな?」

燐?
燐って誰の事?

「おまっ、秘書の名前くらい把握しとけよ」

「え?秘書さんの名前って、燐さんっていうの?」
「マジかよ」

全く知らなかった。
あれ?でも
「あたし、秘書さんにお弁当、作ったこととかないよ?」

「あ?」

確かに、隆二に渡してほしいってお願いはしたことあったけど
「ないよ?」

「アノヤロウ」

!?
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