あなただけ見つめてる

「あー、でもその前にお仕置きも待ってるしなぁ
美緒が、朝まで体力もつかな」

!?

会計を済ませる前に、もうちょっとだけ、
隆二と一緒に居たくて、また、同じルートを回って
気づかれないように、隆二の好きな食材を
入れてみたりして
家に帰ってきたら、例の女の人が家の前に居て

「・・・!?」
足が、どうしても前に行かなくて
立ちすくんでしまったあたしと
女の人に抱き着かれた隆二

ははっ
結局、あたしなんて、どうでもいいんじゃん

さっさと家の中に入って冷蔵庫に食材を入れて
家の中を確認

「え・・・?」

なんで?
きれい好きな隆二なのに、
なんで、こんなに荒れているの?

「美緒っ」

「きゃあ」

後ろから隆二に抱き着かれてしまった

「焦った・・・」

え?
隆二?

「また、美緒がどっか行っちまいそうで」

・・・っ
りゅう、じ?

「もう、懲り懲りだ。美緒のいない生活なんて」

何で、そんなこと・・・

「お前がいないと、俺は何もできない」

ポーン
ピンポーン

「だから」

ピンポーン

「りゅう、じ?誰か来たから」

「放っておけ」

「それはないでしょう。社長」

「燐」

「あっ」

この間の・・・
この人が燐さんって言うんだ

「美緒。後で倍な」

え?

「ちょっと、燐と話してくる」

「あっうん」

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