あなただけ見つめてる

首筋に、口を当てている隆二を見ると
どうしても、あの女の人が浮かんでしまう

「りゅ、じ」

「んな、声出すな」

出すなって言われても・・・

「抑えらんなくなんだろーが」

え?

「ひゃっ・・・んぁ
そ、れは、隆二が」

「俺が何?」

隆二に体を触られると、どうも反応してしまう
あたしは、隆二が初めての彼氏で
あたしの体も心もすべて、隆二に反応してしまう

「美緒?
おいっ美緒っ」

「んっ」

「気づいたか?」

「りゅう、じ?」

あれ?ここ

「ベッドの上に決まってんだろ?
お前、風呂でのぼせたんだよ」

のぼせちゃったんだ・・・

「なぁ、風呂で何考えてた?」

「え?」

「俺が気づかないとでも思ったか?」

「うっ」

「な、なんでも、「ないわけねぇよな」」
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