あなただけ見つめてる

翌日

「おっはよー」

「「おはよー。紗菜」」

いつも通りの学校。
いつも通りの朝

なのに、いつもと違うのは
あたしが、学校に来るのは今日が最後ってだけ

「えー。結城。今日”も”ダメなのぉー?」

「悪いな。明日は大丈夫だから」

「もー。しょうがないなぁ。
ちゃんと、明日は遊んでよー?」

「おー」

朝から、嫌なもの見ちゃった

「紗菜。放っておきなよ」

「うん」

いい。これでいいの。
どうせ、今日が最後なんだから・・・

「席に着けー。授業、始めるぞ」

そう来た先生。
ガヤガヤと席についていくクラスメイト達

先生が授業をしてても、何も頭になんて入ってこない

「ゎ・・・川。三河!」

「は、はい!?」

「何度呼ばせる気だ」

「アハハ」

「笑い事じゃないぞ。
前に行って、この問題を解け」

えーと言いつつも、問題を解きに行く

「正解だ」

「さっすがー」

もう、こんな風に呼ばれる事も無くなる
その後も、先生のいう事も耳にも頭にも入ってこない


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