あなただけ見つめてる

不動産について、空いてる土地をいくつか紹介してもらって

すぐに決めたのは、今のマンションからほど遠くない場所に
広い敷地があった場所を購入

「さて、帰るか」

そう言って、やっと歩けるようになった
私の手を引いてゆっくりと歩いてくれる宙。

マンションについてすぐに
宙はおふろにお風呂にお湯を張って
私と一緒に半ば強引に入った

それも恥ずかしかったけど

「さて、と」

お風呂から出てリビングでゆっくりしようと
思ったのもつかの間

「優香。なんで帰ってこなかった」

「だって、あの熱愛報道が事実でしょ?」

「あ?」

私なんか、どうでもよくて、本当は
あの元アイドルがいいんじゃない?」

「何言って」

「宙が、私を好きじゃないのは知ってるもの」

「俺が、優香を好きじゃない?」

「うん」

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