あなただけ見つめてる

咲姫を連れて帰ってきた俺。

咲姫は帰ってきてから、紗菜の部屋に入ったっきり出てこない
少し覗くと、紗菜の布団で寝ている咲姫。

「やっぱり、寂しかったんだな」

咲姫に布団を掛けなおして咲姫が見える位置で俺も寝る

しかし

RRRRRR

RRRRRR

RRRRRRR

夜中の時間帯。
咲姫も寝ている時間帯。

「はい」

「夏目結城さんのご自宅でお間違いないでしょうか?」

「はい。間違いではないですが」

「奥様が産気づかれましたが、どうされますか?」

は?
紗菜の予定日は、来週じゃなかったのか?

「今すぐ行きます」

「わかりました。お待ちしております」

寝ている咲姫を掛布団に包んだまま車に乗せてシートベルトを2つ使う

病院についた俺は咲姫を抱えて中に入ると
「夏目さん。奥様は中に入られていますよ」

そう言ってくれる看護師の人。

「咲姫を寝かせる場所をください」

「はい。ご用意してありますよ」

紗菜の入っている病室には、ベッドが1つ用意されていて

「さすが奥さまですね」

え?
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