あなただけ見つめてる

「ハハ。2人共なんだ?」

「うん」

咲姫には、下に5歳年の離れた双子の妹と
そして年の離れた弟と妹。の5人兄妹

「大変だね?あんたも」

「そうでもないよ?。確かに。
小学生2人に幼稚園児だけどさ。
あたしにとっちゃ、可愛い妹や弟だもん。
そだ。未来もうちに、泊まりに来る?」

はい!?

「悪いよ」

「大丈夫。どうせ、お父さんたち今日からいないし。
あの子たちだけ残して、あたしが泊まりになんていけないからさ」

あ。そっか。そうだよね

「じゃ、そうしようかな」

「そうしな。未来も、あたしから放っておけないんだから」

え?

「また、放課後ね」

そう言って教室に戻っていった咲姫。
咲姫だって、彼氏いるんじゃないの?
それなのに、あたしにばかり構ってて、大丈夫なの?

=放課後=

「ごめん。待った?」

走ってきてくれたらしい咲姫。

「待ってないから大丈夫だよ」

「良かった。じゃ、帰ろ?」

カバンを持って昇降口に行くと、女子たちに囲まれて帰っているところらしい翔の姿

「さいってー」

そう言ってくれるのは、咲姫くらい。
他の子なんて同情しか、してくれない

「咲姫。帰ろ。迎えに行かなくちゃいけないんでしょ」

「そうだった。早く行こ」

そう言って手を引いて帰ってくれる咲姫
子供たちを迎えに行く途中に
双子が通っている小学校があるためか
ついでだと、迎えに行くらしい咲姫は、やっぱり優しいお姉ちゃんだ。

小学校の校門でいつも待っているらしい咲姫は何の違和感もないらしい

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