あなただけ見つめてる

「みらいちゃん。てつだってぇ」

途中でギブアップしたらしい麻衣ちゃん。

スパっと脱いだ洋服を自分で咲姫の所に持って行く麻衣ちゃんと
シブシブ優奈ちゃんに着替えさせられた海斗君。

「ありがとう。麻衣はえらいね」

「まい、えらい?」

「えらい。えらい」

咲姫に褒められた麻衣ちゃんはご機嫌だ

洗濯をしてきた咲姫は
「ごめんね。慌ただしくて」

「ううん。これが日常茶飯事なんだなぁって」

「アハハ。それでも、いつもはお母さんもいるからさ。
普段海斗もお母さんの言うことは聞くんだけどね」

そうなんだ?

麻衣ちゃんは、双子について行ってしまったが
すぐに戻って来た

「さきちゃ」

「んー?」

「ゆーちゃんたちが」

「優羽たちがどうしたの?」

「まいじゃまだって」

え?
何?そんなこと言うの?

「麻衣は、お昼寝したいだけだもんね。
おいで」

抱っこし始めた咲姫は。私服でそれをしているとお母さんにしか見えなくて

「寝ちゃったね」

「いつもこんな感じ。
あたしがお昼寝係みたいなもん」

そうなんだ?
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