あなただけ見つめてる
寝てしまった麻衣ちゃんを敷布団に寝かせる咲姫。
その隣には海斗君。

「寝顔は可愛いね」

「普段も可愛いのよ?結構」

そうなんだ?

「で?気になってたんだけどさ」

「ん?」

お茶を持ってきてくれた咲姫。

「未来って何で翔君の告白をOKしたの?」

「!?」

顔が赤くなるのが分かった

「な、なんでってっ」

「だって、気になるじゃん?」

「翔が、告白してきてくれた時って
あたし、翔の事まだ、何も知らなかったんだよね?」

「そうなの?」

うん。
何も知らなくて

「だけど、知って行ってくれればいい。って言ってくれたの。
それから、だんだん好きになって、告白の返事をしたの
だけど、付き合って最初のころはさ、優しかったし、一緒にも帰ってた」

「そうだよね。よく、あたしの方が断られてたしね?」

ハハっ

「だけど、2年に上がってすぐにあんな感じになったの。
最初は、生徒会長って大変なんだろうって思ってたんだけど、
そうじゃなかったっ」

「未来?」

「あたしに飽きちゃったのかもって。そう思うしかなくて」

「んー。むしろ逆のような気もするけど・・・」

へ?逆?

「アイツは、確実に、未来のこと好きでしょ。
どう見ても。」

!?
< 190 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop