あなただけ見つめてる

翔が、あたしを好き!?

「そんな事、ないよ。もう、ずっと一緒に帰ってない」

「じゃあ、明日。確かめてみようか」

明日!?
確かめるって何!?

「さきちゃーん。どこぉー?」

お昼寝していた麻衣ちゃんが先に起きたご様子。
だけど、動く気配がしない。

「いいの?」

「いいの。いいの。いつもだから」

「うわぁぁぁぁん。さきちゃっ」

ゆっくりと起きてきた麻衣ちゃん
と椅子から立ってキッチンに入っていく咲姫

「咲姫?」

「大丈夫」

「さ、きちゃ」

ゆっくりとしかも泣きながらぬいぐるみを持って歩いてくる麻衣ちゃん

「転ばないでよ?」

そう、咲姫が言った矢先

ドッテーーーーン

「!?」

「うわわあああああああん!!!!」

「何!?」

「今の音。どうしたの?」

部屋に入っていた2人にも聞こえたようで
見に来た双子。

「さきちゃああん」

「はいはい」

おいでと言わんばかりにしゃがんでいる咲姫

「あー。」
「いつものなんだね?」
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