あなただけ見つめてる
「それとも、あたしの妹が、未来の子供だと?」
「それは・・・」
「さきちゃ・・・」
必死にあたしの腕から咲姫の方へ行きたがる麻衣ちゃん
「それとも、まさか、子供相手にヤキモチ妬いてたんでしょ?」
「うるせぇ」
ヤキモチと言われた瞬間。顔が赤くなった翔
「ヤキモチ・・・だったの・・・?」
「ほんと、最悪」
「悪いけど。未来は今日あたし”たち”が先約してるから」
「!?」
「たちってなんだよ?」
「たちは、たちよ。
ねー麻衣ー?」
「ねぇー」
咲姫の真似をして言っている麻衣ちゃんがとてつもなく可愛い
「明日も、未来は借りるから」
「は!?」
「未来の事。放っておいたくせに。
今まで帰れる帰れる詐欺みたいに、未来の事騙してたくせに
今まで通り出来ると思わないでよ?」
行こうって咲姫が言ってくれてなかったら
翔と一緒に帰っていたかもしれない
「咲姫っ」
「ごめん。大丈夫?」
「平気」
さて、と言いながら麻衣ちゃんを抱えてくれる咲姫
「麻衣は、今日は何が食べたいですかー?」
「んー。ハンバーグ!」
ハンバーグか・・・
「あとはねぇっ」
!?
まだ食べる気なの?
「エビフライっ」
「そっかぁ」