あなただけ見つめてる

何かを考えているご様子の咲姫

「咲姫?」

「んー?」

なんだかずっとキョロキョロしている

「アイツ。ずっと付いてきてるんだけど」

アイツ・・・?

後ろを振り向くと、翔がずっと後をつけてきていて

「麻衣。ハンバーグ明日でもいい?」

「うんっ」

「フライを買って帰ろっか」

フライ屋さんに入るといつも来ているのか
「おや。今日は、お姉ちゃんとお買い物ー?
いいわねー。麻衣ちゃん。優しいお姉ちゃんで」

「えへへ」

お店の人の言葉に嬉しそうな顔をする麻衣ちゃん。

「麻衣。食べたいのは?」

「エビフライっ」

そう言い切った麻衣ちゃん。

咲姫は結局
エビフライにメンチ。コロッケとか
結構買っていた。ついでに言えば、麻衣ちゃんが途中で頼んでいたポテトサラダも追加で入れてもらっていた。

「そんなに買うんだ?」

どう考えたって、今日中には無理な量。

「明日のお弁当用もあるしね」

!?

「そうなの?」

「何?そんなに驚くの?」
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