あなただけ見つめてる

=翌日=

7時に起きたあたしは隣を見て驚いた。
まだ、咲姫が寝ていたから

「ん・・・」

「さーきちゃんっ」

え゙っ

ドカっと乗ったのは海斗君

「もー。重たい・・・」

「起きてー。幼稚園だよー?」

そう言うと眠そうな顔をして起きた咲姫

「おはよう」

「おはよ。咲姫」

一通り済ませるといつもの咲姫になっていて

「みんなー。朝ごはん食べちゃってー」

はーいと言いながら座るみんな

咲姫はというと、食べている間に洗濯物を干していた。
そして、幼稚園の支度をして
カバンを玄関に持って行っていた。

「お姉ちゃん。後はやるから、
お姉ちゃんも支度してきたら?」

「大丈夫よ。優奈。ありがとね」

「ううん。お姉ちゃんばっかりに、頑張らせるわけにはいかないもん」

そっか。優奈ちゃんはそう思ってたんだ

「ありがとう。でもね?優奈も優羽も
もっと、小学生らしくしてていいのよ?
遊びに行きたいときは、遊びに行ったって、あたしもお母さんたちも
反対なんてしないから」

でも・・・・と優奈ちゃんは、咲姫とは違う考えだったのかもしれない

「ほーら。優奈たちも先に支度しておいで」

< 200 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop