あなただけ見つめてる
=翌日=
7時に起きたあたしは隣を見て驚いた。
まだ、咲姫が寝ていたから
「ん・・・」
「さーきちゃんっ」
え゙っ
ドカっと乗ったのは海斗君
「もー。重たい・・・」
「起きてー。幼稚園だよー?」
そう言うと眠そうな顔をして起きた咲姫
「おはよう」
「おはよ。咲姫」
一通り済ませるといつもの咲姫になっていて
「みんなー。朝ごはん食べちゃってー」
はーいと言いながら座るみんな
咲姫はというと、食べている間に洗濯物を干していた。
そして、幼稚園の支度をして
カバンを玄関に持って行っていた。
「お姉ちゃん。後はやるから、
お姉ちゃんも支度してきたら?」
「大丈夫よ。優奈。ありがとね」
「ううん。お姉ちゃんばっかりに、頑張らせるわけにはいかないもん」
そっか。優奈ちゃんはそう思ってたんだ
「ありがとう。でもね?優奈も優羽も
もっと、小学生らしくしてていいのよ?
遊びに行きたいときは、遊びに行ったって、あたしもお母さんたちも
反対なんてしないから」
でも・・・・と優奈ちゃんは、咲姫とは違う考えだったのかもしれない
「ほーら。優奈たちも先に支度しておいで」