あなただけ見つめてる

あの引っ越しから数か月

世間的には夏になり、私の通っている学校も
夏服に変わった

そして、今日から夏休みだという
雪が遊びに来るって言うことで
張り切って雪の好きなものをいっぱい作ってしまった

ピンポーン

「はーい」

テレフォンで確認をすると夕葉と、雪そして愛まで来ている

「今開けるから、待ってて」

そう言って、ドアを解除して、部屋に招き入れた

「お姉ちゃん。見て!」
そう言って見せてきたのは通知表

その中身はほぼ4~5
体育を除いては

「すごいじゃん!さっすが雪。
頑張ってるね」

「うんっ」

「さ、手を洗っていらっしゃい。ご飯のしたくできてるから」

「わぁい」

そう言って手を洗いに行った雪と愛

「愛も雪もみない間にどんどん成長していくんだね」

「そうよ?
颯も、夕陽の事探しまくってるみたいだけど」

颯が?

「まだ、家には聞きに来てないけど、
そのうち聞きに来るかもね」

「夕陽は、まだ颯の事」

「好きよ。離れれば少しは消えるかと思ったのに
逆だった。好きがどんどん膨れて
どんどん会いたくなっちゃうっ」

「やっぱりね」

え?

「颯ね?今結構荒れてるの」

颯が?

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