あなただけ見つめてる
「夕陽が転校してちょっとしてから、荒れ始めて
今は、関係を持ってた女全員切ってるみたいだけど
私は切れてないから」
え?
どうして・・・
「颯の情報時々流してあげるよ。
学校の情報とか」
やった!
「あとね?
修学旅行。都外だったらどこでもいいみたい」
まじですか
「颯は、きっと夕陽を探すでしょうね~」
うっ
「お姉ちゃん。手を洗ってきたよ」
「よくできました。じゃ、ご飯食べよ」
そう言って席に座った雪と愛
なぜか、私の両隣ですけど
「いいじゃない」
「え?」
「だって、普段会えないんだから、この子たちも甘えたいのよ」
そういうもんなのかなぁ
「愛だって、意外と寂しい思いをしてるんだから」
それもそっか
中学生といえど、寂しいもんなのかな?
「お姉ちゃん。これ美味しい!」
そう?
「そういえば、進路って考えてる?」
「まだなんだよね」
「やっぱ。?
でも、私決まってきたかも」
「え?」
「私、ファッションデザイナーになろうと思って」
デザイナーか
「いいんじゃない?」
「ありがとう。夕陽も決まるといいね」
「うん」