あなただけ見つめてる
”夕陽はやらねぇ”
その言葉は、本心?
「ふーん。まぁ、いっか
夕陽が見つかっても、夕陽があんたの所に行くのは
限りなく低いと思うけど」
「どういう」
「だって、あんた遊びまくってたくせに
夕陽が、それを許してくれるとでも?」
「許すも許さないも関係ねぇんだよ」
え?
「見つけたら、2度と俺から離れねぇように
首輪(ネックレス)も手錠(指輪)もつけてやるから」
え゙
「やだっこわーい」
「そうでもしねぇと、アイツはまた
俺から離れるだろうが」
「現に離れられてるし」
「うるせぇ」
「はいはい。せいぜい頑張りなさいよ」
「お前に言われなくても」
その言葉を最後に切れた電話
「ちょっ、なんで泣いてんのよ」
え?
「泣い・・・てる・・・?」
私が?
「やぁね。私が泣かせたみたいじゃない」
違うの
颯の本心が少し、
ほんの少しだけ聞けた気がしてうれしかったの
「颯。本当はあんたを連れて海外に行くことも考えてんのかしら」
「え?」
「じゃなかったら、お見合いの話にあそこまで
食いつくとは思わないんだけど」
そういえば
「どっちかって」
「少なからず、私でしょ」
夕葉・・・
「いいけどね?
婿養子も」
そんな