あなただけ見つめてる

20歳

地元に帰ってきた私。

今はまだ、隣県に住んでいて
そのままそっちに住みたいとも思ってる

でも、颯はどう思うだろうか?

免許と一応事務職に就くのにそれなりの資格も
取った(というよりも、取らされた)

近い将来、私はきっと颯のそばで
秘書として、働かされるのだろう

「夕陽」

はや・・・て?

「約束通り、迎えに来た。」



「お前を、俺の嫁にする用意も整えてきた」

へ?

「あの時の約束、今実現するから」

「なっ何言って・・・
私は、成人式だから帰ってきただけで
明日には・・・」

「何言ってるんだ。
お前の住んでる街にデカい建物立っただろうが」

そういえば・・・

「あれ、俺の会社。そんでもって
お前は俺の秘書で俺の嫁」

「バカッ」

「ま、あの時散々抱かれても
子供ができなかったんだ。しばらくは
夫婦での生活ができるだろ?」

「夕葉から聞いてないの?」

「あ?」

なんで夕葉って顔をしている

「できたんだよ?颯と私の子供」

「何言って・・・」

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