あなただけ見つめてる

「つい、この間分かったんだけどね」

ギュウと思いっきり颯に抱きしめられた私

「颯?」

「悪い。しばらくこのまま」

「うん」

しばらくして

「俺、感動してる。いるんだな?ここに」

私のお腹を触りながら聞いてくる颯がなんだかとっても
可愛かった。のは言うまでもない

「うん。いるよ」

「じゃあ、成人式は・・・」

「着物は着ないわよ?だけど、出るから」

「そうか。俺も、タバコやめなきゃな」

「子供に嫌われちゃうわよ?」

「そうだな」

「じゃ、明日、成人式で」

実家の中に入ろうとしたとき

「夕陽。必ず、幸せにするから!」

馬鹿ね。
もう、十分に幸せよ


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