あなただけ見つめてる
ソファーベッドで寝てる桜の腕の中には
夕葉の昔気に入ってたぬいぐるみ

「ありゃ、小動物でしょ」

「同感」

ピンポーン

「こんな朝から誰」

「いいよ。私が出る」

玄関に言った夕葉の目線の先にいたのは
翔で

「玄関でごめんなさい。この間の返事・・・」

「いいよ。無理しなくても。
子供嫌いなんでしょ?」

え?

どうして・・・

「見てれば分かる。ごめん俺が変なこと言わなければ
悩まなかったな。悪かった」

「ち、違うの。謝らないで」

「え?」

「返事を待ってもらってごめんなさい。
私も、翔と一緒に居たいです」

「でも、子供は?」

「きっと、翔となら、大丈夫」

「ありがとう」

「今日はお祝いだね?」

「げっいたのかよ」

「実家に居ちゃいけないの?」

「桜庭が心配してんぞ」

「あいつが、こっちに帰ってろって言ったんだから
いいんじゃない?私には、関係ない」

「倒れる寸前でもか」

「そこまでは言ってない」

「ゆーひちゃん。このおにーちゃんこわい」

ぶっと噴出した私たち姉妹

「桜。このお兄ちゃんね?夕葉ちゃんが好きなんだって」

「えー?さくらのおにいちゃんなの?」

「うん。そう。桜は、颯とこのお兄ちゃんとどっちが好き?」

んーと悩んで

「どっちも!」
ってこたえたのは面白かった
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