あなただけ見つめてる
でも、どうして?

私に飽きちゃった?

ピンポーン

はーいという声とともに来たのは夕陽で
ここは、颯と夕陽・涼輔の家だ

「ごめ、ん」

「いいの。上がって?」

お言葉に甘えて、上がらせてもらった家の中は
相変わらずきれいで

「ごめんね?涼輔寝ちゃってて」

「いいの。涼輔の顔見て
少し安心した」

「は?」

不思議そうな夕陽の顔を見るとは思いもしなかった

「翔の、浮気現場見ちゃった」

「浮気?」

「うん。私の連絡無視で、女の人と話してた」

「ふーん」

「しかも、私も見たことのないような笑顔で」

「そりゃ、アウトだわ」

「どうしたらいい?」

子供ができないからなのかな?
でも、
私だって、本当は欲しいんだよ?

「夕葉。少しの間ここに居なよ」

「え?」

「大丈夫。ここはね?颯が息詰まった時に使う場所だから
ほぼ気づかれてないから。安心していいよ」

「ありがとう」
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