あなただけ見つめてる

「俺、離婚する気ないんだけど」

「なんでよっ」

「言ったろ?俺は、お前と俺とお前の子供に
家にいて欲しい。毎日出迎えて欲しいって」

言ったけど・・・

「あの時の言葉は、嘘じゃねぇんだよ」

・・・っ

「俺に、もうチャンスはねぇのかよ」

「え?」

「その願いを続けて欲しい俺の願いは
もうないのかよ」

「あの女の人にやってもらえばいいじゃない」

「は?女?」

「そう。女の人。
子供もいるんでしょう?」

もう、見え見えな嘘はいらないから。

あの時見た、玄関には子供の靴もあったんだから


「いつの話だよ」

「2人だけでいるのを見たのは3週間前。
家の玄関にあったのを見たのは2週間前」

「くそっあの時かよ」

「?何か間違いでも?」

「大あり」
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