あなただけ見つめてる

すぐに病院に行った私

颯のご両親を抜いた全員がいて

「なんだ、ぴんぴんしてんじゃん」

そう言った私を叩いたお父さん

「暴露するって言ったわよ?」

そこで全てを暴露した私

両親も
夕葉も、翔も
みんなが唖然としていた

「わかる?夫婦なのに
1人で子育てしてるようなもんよ。
シングルマザーと一緒なのよ」

それをやらせただけじゃない

「そんな、夕陽はそれを
ずっと抱え込んでやってたの?」

「気づかなかった?
家に帰っても、孫、孫で私なんか2の次だたもんね?」

あの時は、ものすごい隈を作ってたよ

「私は、当分実家にも、家にも帰る気はないから。
そんな両親や颯のそばになんていたくない」

「おねーちゃん」

「桜?」

「いっしょがいい」

「・・・っ」

「さくら、おねーちゃんといっしょがいいの」

口に手を当てて泣き出した私を
抱きしめてくれるのは、両親で

「ごめんなさいっ
気づいてあげられなくて」

「叩いて悪かった」

そう言って抱きしめてくれた両親

「颯」
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