あなただけ見つめてる
1か月後

あれから何の連絡もない颯と私

「今日もなしか」

「うん」

「じゃ、例の」

「うん。お母さん、涼真の事お願いします」

「任せなさい。宙、夕陽をお願いね?」

「あぁ」

車に乗り込んできたのは、私と颯の住んでいる家だ

でも、なんかいつもと違う?
「あら、桜庭さん」

「お久しぶりです」

近所の人たちだ

「夕陽。先に行ってるぞ」

「はーい」

「あら、旦那さんあんなかっこよかったかしら」

「あれは、旦那ではなく”父”なんです。私の」

「あれ、そうなの?大分若いのね?」

まぁ、そうでしょうけど・・・

「では、失礼しますね」

逃げるように、家の中に入れば
洗濯物は洗っておらず山積みに

ご飯もコンビニとかファストフードのごみの残骸

「すげぇなこれ」

うん。ある意味すごいかも

「お父さん。家の中片付けて帰ってもいい?」

「あぁ」

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