あなただけ見つめてる
片づけを始めるとお父さんは
「買出しに行ってくる」
って買出しに行ってくれた
食器も多分使っているんだろう
シンクの中には小さい鍋とかいっぱい出てて
そこらへんから片し始めた
洗濯物を干して
2度目を回している間に
片付け再開
「え?」
なんで?
これ・・・仕舞っておいたはずなのに
どうして、これが出ているの?
「馬鹿颯」
「馬鹿で悪かったな」
へ?
「いたの?」
「あぁ」
そう抱きしめてきた颯
「俺が悪かった」
「今更、もう遅いよ」
「あ?」
「私は、離婚も覚悟も決めてる。
父親になり切れてない。颯のそばにいるのはもうできない」
「なっ」
「今日は、片付けて、選択干して、
あんたのご飯を作るだけだから」
そう突き放して
感じたのは
「颯、痩せた?」
「あぁ」