もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「彩心も来ればいいのにー…」
そしたらもっと楽しいのに。
「Over30の合コンがあったらぜひ誘ってほしい」
「なかなかないよ…」
彩心はバイト遅れるから、と先に教室を出ていった。
私もトイレでこれ塗ったらすぐ学校出よう。
よしっ!と気合をいれて教室を出ようと歩き出した瞬間、
「ねー」
チョン、とブレザーのすそを引っ張られた。
「どこ行くの?」
振り向くと、まだ席に着いたままのハヅキ。