もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「どこって合コ…」
しまった!
合コンってことだけはハヅキにだけは言っちゃダメ、絶対。
言ったら邪魔されるかもしれないし。
「えっと…特にどこにも?家帰るだけだよ」
「………」
ハヅキはブレザーの裾を持ったまま、じっと無言で私を見てくる。感情は読み取れない。
「…離してくれる?」
はぁ、とため息をついたハヅキが渋々、と言った感じでようやくブレザーを解放した。
すっごく嫌々。
でも次の瞬間には笑顔。
「そっか。じゃーまた明日」
「また明日…」
まさか全部バレてんのかな…
いや、そんなわけないよね!ハヅキだってエスパーじゃないんだし。
今日はハヅキのことは忘れて、気合入れて楽しむぞ!