もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
きみには100万年早い
今日のメンバーは、男子は小泉くんとハヅキ、小泉くんの友達2人の4人。
女子は私と麟、そして麟の友達2人の4人。
みんな料理を食べながら話して、盛り上がってる。
私も盛り上がりたいところ、なんだけど…
「ねぇ紗英、どうしたの?なんか今日全然喋んないじゃん」
不思議そうな麟。
「そ、そうかなぁ…?」
だって!
目の前のハヅキがずっと、ずーっと、飲み食いも話に入ることも何もせず、私をただただガン見してくるんだもん!笑顔で!
「紗英ちゃん…だよね?」
するとそんな私に気を遣ってくれたのか、一番端に座った小泉くんの友達が、私に話しかけてくれた。
「は、はい!紗英です!」
「はは、何で敬語?紗英ちゃんって休みの日とか何してんの?」
「休みの日!?えっと、友達と遊ん「家で死ぬほどグータラしてまーす」
「…は?」
答えたのは私ではない。ハヅキだ。
「ちょっ、ハヅキ何」
「ちなみに趣味は寝ること食べること、特技はどこでもオナラができることでーす」
おなら!?
「…はは、そうなんだ…」
小泉くんの友達は苦笑いして、今度は別の子に違う話題をふった。
ちょっ…
完全にひかれちゃったじゃん!