もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「…なんでついてくんの」



「なんでって、俺も家こっち方向だし」



「ていうか人生初合コンって何で知ってるの」



「ん?なんとなく。アタリ?」




やったねー、と笑うハヅキの声は無感情。





「…合コンにまで追っかけてこないでよ」



「はは、ばれた?どっか行くんだろうなって思って工藤さんに聞いたら合コンだって教えてくれた。
それでお店の前にいた…なんだっけ、名前忘れたけど。
この合コン参加するって子に頼んでさ、かわってもらったんだ。ヤサシイよねー」



「…頼んだって」




「オカネの力って偉大だよね」





いくらか知りたい?と笑うハヅキを睨みつける。





「最っ低」



「何が?自分のお金の使い方で、他人にとやかく言われる筋合いはないけど」





…どこまで私の幸せの邪魔をしたいの!?やっぱり悪魔。人をお金で買収するとは。





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