もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「絶対許さないから」




ピタッと足を止めた私。つられてハヅキも足を止めて、振り向く。




「特技がオナラとか言って」



「俺は可愛いと思うよ?」



「足思いっきり踏んづけたでしょ!」



「あれはさぁちゃんが悪い」





全然悪びれてないハヅキ。





「あんなに顔真っ赤にして睨みつけてくんだもん。やめてよね、あーゆう顔外ですんの」




いつのまにか距離を詰めていたハヅキが、私の顎をクイッと持ち上げる。




「さぁちゃんのこーゆう顔見れんのは、世界で俺だけでいいよ」





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