もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「っハヅキ…!」
「おはよー早見さん」
今日もキラキラ笑顔のハヅキが立っていた。
周りの女子みんなハヅキに見惚れているのが分かる。
って。
「え!?まさか私とハヅキ同じクラスなの!?」
「だから今言ったじゃん。運命だねって」
最悪だ。
あんなにお願いしたのに。
もう二度と神様も仏様もクラス替えの神様も信じない。
「ほんとにヨカッタ〜」
ハヅキが笑った。
「またいっぱい泣かせてあげられる」
「っは!?」
「じゃ、また教室で」
廊下を歩いていくハヅキの背中を「ハヅキおはよー!」と何人かの女子が追いかけていった。