もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
また一年、ハヅキといっしょ。
…マジでか…。
重い気持ちと足をひきづりながら2年3組の教室に向かう。
でも、さすがにハヅキと席は離れられるだろう。
だって新学期の席は出席番号順。
早見と高橋だから、隣同士にはなるはずない!
そう、なるはずないのに。
「…な。なんで……」
「また隣同士だねー、早見さん」
早くも新しいクラスメイトの女子に席を囲まれたハヅキが、私に向かってニッコリ笑いかけた。
な、んで。隣!?