もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「紗英って呼ばれてんだ?」




渓渡が怪訝そうに私を見る。




「いや…」



今ハジメテ呼ばれたんだけど…




そんなことしているうちに、立ちあがったイケメン転校生が私の前までやってきた。





「いま帰りー?どっか遊びいこうよ」



「え…」




イケメンからの急な誘い…!


じゃない、ときめくな私。



っていうか隣に彼氏がいるの見れば分かるのに、なんで普通に誘ってくるかな。




「仲良いの?」



渓渡が聞いてくる。



その質問に私が答えるより早く、イケメン転校生が




「めっちゃ仲良しでーす」



私の肩に腕をまわして引き寄せた。




< 12 / 537 >

この作品をシェア

pagetop