もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「かっ!帰る!!」
ダッシュで京星くんの隣に並んだ。京星くんが、驚いたように僅かに目を見開く。
「? どうしたの?」
「…いや」
そのまま歩き出した京星くんに合わせて、私も歩く。
どうやら私と京星くんは途中まで帰る道が同じらしい。
私は高校から歩いて15分くらい。
京星くんは、私の家からさらに15分くらい歩いたところに住んでいるらしい。意外とご近所だったことが今更発覚…!
「30分も歩くの大変じゃない?」
と聞くと、
「体力作りにもなるし。ま、朝練ある日は自転車で来てるけど」
とのこと。
「部活入ってるんだ?」
「ん。バスケ部」
京星くんがバスケ…。
なんか、すごく似合う!