もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
横目でじっとり睨みつけてやるがハヅキは気付かない。
楽しそうに女子達とヘラヘラしている。おーおーいいですねぇおモテになる人は人生楽しそうで…!
「…え。紗英」
気づくと、京星のくんの声が私を呼んでいた。
「ん?」
ハヅキに向けていた殺人ビームを仕舞って振り向くと、だるそうに机に頬杖をついた京星くん。
「紗英も、なんか赤くなってる」
「え?」
「ここ」
トン、と自分の首筋を指差す京星くん。
ここ…?
私も同じように首筋を触ってみて、蘇ったのはあの…感触。
「ッあぁぁぁぁぁ!!」