もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
イケメン転校生とキス
次の日学校に行くと、
「あのー…」
私の席がなくなっていた。
いやイジメとかじゃなくて。
隣の席のイケメン転校生のまわりに女子が押し寄せて、私の席はもはや見えない。
あれじゃ近づけない…
「いい迷惑なんだけど」
いつの間にか隣に彩心がいた。
不機嫌そうにイケメン転校生を囲む女子たちを睨んでいる。
彩心は私の前の席だから、当然被害をこうむっている。