もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ったく!ミーハーどもが!」
「彩心は興味ないの?イケメン転校生」
「若造じゃん。男は30からでしょ」
年上好きの彩心。ちなみに好きな芸能人は佐々木蔵之介ということだ。
「そうですか…」
そんなことを話しているうちに、チャイムが鳴った。
ようやく自分の席に戻れた私と彩心。
「モテモテだねー」
イケメン転校生にそう言うと、つまらなそうに頬杖をついていた彼は、横目で私を見てクスッと笑った。
「そうでもないよ」
いやどこをどういう風に見たらそうでもないんだ…