もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】




「…京星くん。京星くん起きて!先生が怒ってる…怒ってる通り越してキレてる…!」



そしてそんな京星くんを今日も起こす。


教壇では、授業開始5分で安眠されてしまった先生が鋭い眼光を飛ばしている。




「…ん?」



ようやくうっすらと京星くんが目を開けた。



「あぁ紗英…おはよ…」



そしてまたゆっくりと瞼が閉じて…




「おやすみ…」


「このバカッ!」




ついに痺れを切らした先生が教壇からおりて、京星くんの頭を丸めた教科書で叩いた。バチンッ!といい音がする。




「っいて」


「いて、じゃねぇ!ほんっと俺の授業で何回爆睡したら気が済むんだお前は!?」




怒り心頭の先生は腕を組むと




「今日の昼休み職員室に来い。いいな!?」




そう京星くんに命じた。


うわーかわいそう京星くん、貴重な昼休みに呼び出しとか…





「ついでに早見、お前もだ!」





えぇぇ!?なぜ!?





< 175 / 537 >

この作品をシェア

pagetop