もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「…京星くん。京星くん起きて!先生が怒ってる…怒ってる通り越してキレてる…!」
そしてそんな京星くんを今日も起こす。
教壇では、授業開始5分で安眠されてしまった先生が鋭い眼光を飛ばしている。
「…ん?」
ようやくうっすらと京星くんが目を開けた。
「あぁ紗英…おはよ…」
そしてまたゆっくりと瞼が閉じて…
「おやすみ…」
「このバカッ!」
ついに痺れを切らした先生が教壇からおりて、京星くんの頭を丸めた教科書で叩いた。バチンッ!といい音がする。
「っいて」
「いて、じゃねぇ!ほんっと俺の授業で何回爆睡したら気が済むんだお前は!?」
怒り心頭の先生は腕を組むと
「今日の昼休み職員室に来い。いいな!?」
そう京星くんに命じた。
うわーかわいそう京星くん、貴重な昼休みに呼び出しとか…
「ついでに早見、お前もだ!」
えぇぇ!?なぜ!?