もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
だがそんな私の願いは届くことなく、ハヅキの快諾に気をよくした先生にあっという間に職員室から追い出された。
……さいっあく。
「あ、今“最悪”って思った?」
私の顔を見てケラケラ笑うハヅキ。
「うるさい…!」
もう変態悪魔とは絶対関わらない、口もきかない!って誓ったのに。
何この事態!?
京星くんは面倒くさそうに欠伸。
「…はぁ。おいハヅキ。お前本気?」
「もちろん」
品の良い笑顔を浮かべるハヅキ。
「やるからには本気。俺のモットー。何事にもね?」
そこで意味深に私に目をやった。慌てて目を逸らす。目があったら最後、嫌な予感がした。
「…ふーん」
どうでもよさそうな京星くん。