もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「じゃ、とりあえず。今日の放課後、選択教室に集合ってことで」
「えぇ!?さっそくやるの!?」
絶対口もきかない予定だったけど、思わず聞き返してしまった。
「うん。早い方がいいでしょ?」
「…いや…でも放課後はちょっと予定が…」
早く帰ってゴロゴロするという大事な任務が…!
「あ、ひとつ言っとくけど」
ハヅキが、す、と長い人差し指で私を指さす。
「君と」
続いて京星くん。
「君は。
今日から俺の生徒だから」
手をポッケに突っ込んで、あざとく小首をかしげる。
「キョーシの言うこと絶対なんで。
君たちに拒否権ないよ?」
絶対王政教師、ここに誕生。