もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「何してるの?早見さん」



イケメン転校生が聞いてくる。



ていうか呼び方、“紗英”から“早見さん”に戻ってる。




「何って…彼氏の部活見てる」



正直に言うと、




「ふーん?」




イケメン転校生は渓渡に目を向けた。




「戸田渓渡。1年2組。サッカー部で1年ながらにエース。好きな教科は国語と体育、苦手科目は数学でよく補修になっている。牛乳が苦手」



「え…何で知ってるの?」




たしかに数学はよく補修になってるけど…!




「別に?女の子にちょっと聞いたら教えてくれたよ?彼、けっこう人気あるみたいだねー」




笑顔だけど棒読み口調。




「まぁ…」



牛乳が嫌いなのは知らなかった…





「で」




イケメン転校生が続ける。





「マネージャーの山本弥佐と浮気している」





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