もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「さぁちゃんのものは、さぁちゃんのもの!ハヅキのものも、さぁちゃんのもの!」
さぁちゃんはそう言って、いつも俺からオモチャを取り上げた。
「やだ!ぼくのー!」
そう言ってがんばって反抗してみたりもしたけど、
「うるさいっ!!」
ボコン、と。
一発頭をグーで殴られて終了だ。
泣きわめく俺の元に先生が飛んできてさぁちゃんは怒られてたけど、さぁちゃんは反省するどころか
「すぐ泣くハヅキ、きらーい!」
そう言ってツンとして、どこかに行ってしまう。