もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】









すれ違っただけで、向こうは俺のことなんて全く気付いてないのに。隣の男のことしか見えてないのに。





「…ははっ」





道のまんなか。突然笑い出した俺を、周りの人がドン引きした顔で見ている。







うんわかる。わかるよ。俺だって引いてる、かなり。たぶん誰よりも。








今まで何人も女と付き合ってきたけど全く無意味。






誰にも動かされなかった心臓を、根底から鷲掴みにされた気分。










…あの制服…どこだっけ。ま、いいや。調べればすぐにわかる。







< 208 / 537 >

この作品をシェア

pagetop