もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
ドキドキに落ちてゆく
コロン、と肘に当たった消しゴムが、机の上から落ちて転がった。
拾おうと伸ばした指先が、隣から伸びてきた指先と、触れる。
「っわ!」
反射的に引っ込めてしまった。
キョトンとした顔で私を見る京星くん。
「…どうした」
「い、いえ…」
「ほら」
消しゴムを拾って渡してくれる京星くん。
「あ、ありがと…」
京星くんの手と触れないように細心の注意を払って受け取った。
だって。ドキドキしすぎて。
むり!!