もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
『俺。お前のこと好きだわ』
好きだわ…好きだわ…好きだわ…(エコー) うわぁぁ!!
「……どうした早見」
頭を抱える私を、教室をまわりながら教科書を朗読していた先生が、怪訝そうに見下ろした。
「…な。…何でもないです…」
「…そうか…」
先生が朗読を再開して、歩き去っていく。
恋愛がはじめてってわけじゃない。
少し前まで渓渡と付き合ってたし、中学のときだって彼氏いたし。
でも。よく思い出してみたら、毎回告白するのは私からで。あんな風に告白されるのって初めてだったから…
(…思い出しただけで動悸が…!!)
この有り様です。