もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「ね。早見さん」
授業が終わるなり、ハヅキが話しかけてきた。
「熱でもあるの?なんかすっごく赤い顔してるけど」
…え、うそ!
「ほんとに!?」
慌てて手鏡を出して確認してみたけど、…自分じゃよく分からない。
でも昨日から、京星くんの告白を何回も思い出してはドキドキしてるのは事実で。
「…ふーん?」
手鏡と睨めっこする私を見て、意味深な笑みを浮かべるハヅキ。
「かわいーね、浮かれちゃって」
「は?」
「京星くんに告白でもされた?」
「…は!?」
なぜバレてる!!