もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
「…イジメ?これが?」
心外そうな声でハヅキが言った。
「ははっ、マジか。俺が早見さんにかつてやられてたことに比べたら、全然だと思うけど?」
「は、ハヅキっ…だからそれはほんとに悪かったって…!」
「早見さんは黙ってて?俺キョーセーくんと話したいんだよね」
立ちあがったハヅキが、私の席を通り越して、京星くんの前に立つ。
「キョーセーくん。本気?」
「…なにが」
「わざわざ言わなきゃわからない?」
ニッコリ笑うハヅキ。いや言わなきゃ分かんないでしょ…と思ったのだが。
どうやら京星くんには分かったらしい。チッと舌打ちをすると
「本気だよ。決まってんだろ?」
はっきりとそう答えた。