もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】
殺されたい?
「ねぇ、早見さん。
ちょっと今いい?」
ついにテストが明日に迫った日の、昼休み。
いつも通り彩心とお弁当を食べていると、同じクラスの女子3人組に話しかけられた。
瀬田さん、堀内さん、丸山さん。クラスの中ではあんまり話したことのない子たちだ。
よくハヅキの席に来ているのを見るけど…。
「大丈夫だよ。何?」
「…わたしたち、ちょっと早見さんに言っておきたいことがあって」
代表で瀬田さんが言う。
「言いたいこと?」
「…ここじゃなんだから、後で。放課後、屋上前の階段のところに来てくれる?」
え、放課後はハヅキと京星くんと勉強会が…!と思ったけど、私の返事を聞く前に3人はとっとと教室を出ていってしまった。
…ま、いっか。ハヅキに少し遅れるって言っておこう。